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現在在籍する広島西営業所は、1年前に設立されたばかりの新しい営業拠点です。全国でもまだ数名しかいない女性所長のもと、広島市内全域をカバーしています。他の営業所では、工務が担当するのは大規模な増改築が多いのですが、この営業所はまだメンバーが少ないので、状況に合わせて柔軟に対応しています。見積り作成にはほぼすべてに関わりますし、設計を担当したり、時には現場監督もするなど幅広い業務を受け持っています。
仕事のやりがいは、自分の力が試せることです。リフォームをご依頼いただくお客様には決まったパターンがありません。色々なご相談が持ちかけられます。諸条件を考慮した上で、最善のプランを提案するには感性が必要ですし、経験も問われます。引き出しを数多く持っていないと、とても務まりません。また、一部分に関わるのではなく、案件に一貫して携われるのも嬉しいですね。自分がやり遂げたという達成感を味わえます。
もちろん、仕事ですから苦労することもあります。例えば、「大きなLDKがほしい」とご要望いただいても、構造上柱や筋かいが必要となりスムーズに行かないケースも生じます。いかに、建物の強度を保ちながらお客様のご希望を叶えるリフォームを実現するか。腕の見せ所となってきます。
積水ハウスの家に特化しているからこその仕事のしやすさもあります。何といっても、お客様からの信頼度が高いことです。私たちを見る目が違います。とても温かいんです。また、構造上の安全性が確立されているので、安心して設計に入っていける点も魅力ですね。もし、技術的に何らかの疑問や問題があれば本社の技術部門がサポートしてくれますから、自分で色々悩むこともなく、スムーズに解決していけます。
昨年手がけた案件でも、それらを改めて実感しました。20年来お住まいになられた家を若夫婦に譲り渡し、自分たちは隣の母屋に移るので本宅を増改築したいというご相談でした。若夫婦からいただいたご要望は、リビングやキッチン、バスの間取り変更に加え、より明るい色調、開放感の演出、母屋との連携。一つひとつをじっくりとお打合せをしながら、設計を進めていったのです。積水ブランドに対する信頼関係がベースにあるというのは、ありがたいものです。お客様は私のアイデアに毎回快く耳を傾けてくれました。最終的に私が提案したのは、対面型のキッチンレイアウトのほか、リビングやダイニングをオープンスペースにしたり、床にはホワイト系のタイルを、そして仕上げ材を明るめにすること。お客様もすごく喜んでいただき、引渡し日に「本当にありがとうございました。また近くにいらしたら、お茶を飲みに寄ってくださいね」と有り難い言葉をいただきました。
最近、私の仕事は満足創造の積み重ねだとつくづく思います。お客様はリピーターが多いのですが、もし一度でもご満足いただけないと次のご依頼やご紹介につながりません。毎日どうしたらご満足いただけるかと試行錯誤しています。パースや展開図を用いたプレゼンテーションを行っているのもその一環です。2次元ではなく、3次元で表現し、お客様にあたかもその部屋にいるような感覚を擬似的に持ってもらいたいからです。
今後は自分の技量をさらに高め、営業所のメンバーだけでなく協力工務店の方々ももっと楽しく仕事ができるようバックアップしていきたいと思っています。積水ハウスリフォームグループには優秀なメンバーが数多く揃っていますし、技術情報も充実しています。だから、スキルアップには最適な環境にあります。成長企業で働ける喜びを味わうためにも、視野が広い技術者を目指していきたいですね。
